ROAR ~奴隷時制~ 3rd

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【みやおの人生】自動車部品工場ライン作業者編

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トイレットペーパー会社現場編 ←いまここ→ 自動車部品工場生産技術編

 

会社を辞めた後、1ヶ月の空白期間を経て福岡県八女市へ。自動車会社というのは、皆最初は現場に行かされるため自分ももれなくライン作業者となった。

ここは2名で共同作業をするラインで、相方は40過ぎのおっさんで名前は矢部さんといった。矢部さんは端的にいうと冴えない男であり仕事ぶりは良くなかったが、人間性に悪気は無いのでそれなりにうまく行っていた。

夏場は雰囲気温度が42度を超す灼熱と休出を含めて残業時間が80時間となったが、念願の昼勤であったことといずれは研修であるため終わることを心の支えになんとか頑張っていた。

 

しかしここでクソ野郎どもと対面することとなる。そいつらは自分の班の班長と副班長であり、ジャイアンスネ夫を絵に描いたような奴らであった。

班長の方は、自分が工場の設備トラブルを相談した際、「設備がおかしいですなんて”容易く”言うなよ」と指摘され、「”容易く”って言葉現実で使ってるやつ初めてやなぁ。。。」と思ったことから、副班長のほうは名前をもじって、タヤスクとマルオとあだ名をつけていた。

うだるような暑さの休日出勤の中、タヤスクが俺の掃除の悪さを指摘するため、昭和の姑の如く設備の埃を指で掬っていびってきたが、まあなんとかやり過ごしていた。

しかしある夜の残業時のこと、おおよそ人の脳みそを持っているとは思えない信じられない行動を目にすることになる。なんとマルオが矢部さんに向かって製品の端材を投げつけてきたのである。

投げられた矢部さんの悲しそうに俺に向かってヘラヘラ笑う顔を見て、完全に頭にきたのを8年ほど経った今でも鮮明に覚えている。

この瞬間からいかにこいつらを倒すかについて考え、工場長に直談判しに行き、結果的にはタヤスクと別の班へ移動となり、マルオは降格処分となった。

 

それ以降は新しい班長の元、夏が過ぎ去り涼しくなり始めた快適な現場で矢部さんと中身の無い会話をしながらライン作業をしていたところ、自分の新しい部署が通達された。

「みやお君には、生産技術をやってもらおうと思う」

 

ライン作業者編 完